みなさん、りゅう@kawamuraryuです。
長年放置していたバイクHONDA Jazz(ジャズ)を復活させようと整備していたとき、最大のトラブルが発生しました。キャブレターのネジの締め付け部分が完全に潰れてしまった(=なめた)という悲劇です。
キャブレターのオーバーホールをしていて何となくドライバーでネジを締めていたら斜めにネジが入ってしまってあれよあれよ!となめました。
ということで、今回は「ヘリサート加工」という方法で自分の手で修理し、バイクを復活させた工程を詳しくご紹介します。
YouTubeでもこのHONDA Jazz(ジャズ)のキャブレターのヘリサート加工の様子を上げてますのでそちらもチェックしてみてください。
ネジ山が潰れる原因と見極め方
アルミ製のキャブレターは柔らかいため、ちょっとしたミスでネジの締め付け部がなめやすいです。とはいえちゃんとネジを真っ直ぐいれて締め付ければ、そうそうなめることはないんでしょうけどね。
私の場合は、HONDA Jazzのキャブのネジを無理に回してしまったことで、ネジがスカスカに空回りする状態に。完全にネジ締め付け部分が潰れていました。
ヘリサート加工とは何か?
まずは、ヘリサート加工についてです。私自身も何とかネジ部を潰してしまったのを直す方法はないかと色々と調べて辿り着いた工法になります。
ヘリサート加工(Heli-Coil)とは、潰れたネジ穴に金属製のコイルを挿入してネジ山を再生する方法です。
DIYでも加工可能で、キャブレター修理に最適です。
実際に行ったヘリサート加工の流れ(HONDA Jazz)
使った道具・材料
- ヘリサートキット(M4 × 0.8mm)
- ドリルタップ
- 液状ガスケット(こちらはキャブレターのガスケットシートが破損してしまったので使用してるだけです)
手順①:タップで新しいネジ山を切る
真っ直ぐ丁寧に下穴を広げていきます。
まずは手締めで入るとこまで入れていきます!
ポイントとしては真っ直ぐにドリルタップをいれないといけないです。(むしろ真っ直ぐにいれないと二次被害になってしまいます、、、)
そしてある程度で手で回せなくなったペンチで持ちながら回しました。
削りカスを除去しながらゆっくりタップ加工します。
手順②:ヘリサートコイルを挿入する
コイルを挿入し、ピンを折って固定すれば完了。
こんな感じで写真の赤マル部分のように上手くコイルが入ってくれました。ヘリサート加工は結構、爽快感のあるできると気持ちいい作業でした。(できるヘリサート加工しなければいけないような状況にはできればなりたくないですが、、、
修理完了!実際にネジを締めてみた
とりあえず紙のガスケットがないので液状ガスケットを代用しています。
そしてキャブを組んでいきます。ヘリサート加工した部分もネジがスムーズに入り、しっかり締まりました。
さあ、キャブレターを組み込んだらバイク車体に元通りに取り付けます。
ヘリサート加工だけで完全復活!
ヘリサート加工のメリット・デメリットまとめ
メリット
- 安価で簡単にネジ穴修理ができる
- ネジ山の強度が向上することもある
- 部品交換のコストを抑えられる
デメリット
- 加工精度が必要(ドリルがズレると失敗)
- 部位によっては向かない(エンジン内部など)
放置バイク再生におけるキャブレター修理の重要性
HONDA Jazzのような旧車は、キャブレターの修理が復活の要です。
ネジ山トラブルも含め、整備で命を吹き込めます。
まとめ|バイク修理は「できるところまでやってみる」が大事!
今回のようなキャブレターのネジ山潰れも、ヘリサート加工を使えばDIY修理が可能です。
バイクは道具と知識があれば、自分の手で修理して復活させることができます。
使用した商品(Amazonリンク)
今回使用したバイク:HONDA Jazz(ジャズ)について
HONDA Jazzは1980年代に登場した原付アメリカン。現在は希少価値が高く、整備する価値のある一台です。
YouTubeでもこのHONDA Jazz(ジャズ)のキャブレターのヘリサート加工の様子を上げてますのでそちらもチェックしてみてください。
それでは、皆さんも良きバイクライフを。
過去にしたことのあるバイク修理作業
プロフィールでりゅう@kawamuraryuのこと詳しくなってくださいね〜。
Twitterで@kawamuraryu 他にもいろいろしているのでぜひみてみてくださいね〜!!